【代表岩本が語る 不動産再生のコツ】
事業アイデアはどこから生まれたのか
「スモールオフィスビジネス」のきっかけについて

Column

当社は競争力を失った築古ビルを再生し、スモールオフィスやシェアオフィスといったフレキシブルなワークプレイスの提供を行っています。
創業して15期目となりますが、今回はこのビジネスに着目したきっかけについてお話しいたします。

原点となるスモールオフィスビジネスに気づいたのは、マンション販売時の顧客の声でした。20年程前、私は東京湾岸エリアでマンションの販売をしており、マンション内に法人登記をしたいという要望が度々ありましたが、その度に「住宅には法人登記できない」とお断りするケースが多くありました。

その後数年経過し、スマートフォンの発売や株式会社が1円から設立できる法改正などが始まり、法人登記需要は更に増加しました。
場所にとらわれず、手元資金も掛からず、起業をする人が増えた背景から、「マンションサイズのスモールオフィスビルを建てよう!」と決断し企画したのが、今でもお台場にある日本最大級のSOHO専門ビル「the SOHO」です。

▲第1号施設 日本最大級のSOHOビル「the SOHO」
▲第1号施設 日本最大級のSOHOビル「the SOHO」

40㎡前後の個室が約350区画ほどあり、その頃はシェアオフィスやコワーキングという言葉を使う人もほとんどいない時代でした。
また完全なスモールオフィスも少なく、シャワーやキッチンなど住宅機能を残しながらのSOHOマンションが多少あるぐらいで、スモールオフィス需要も不透明な部分があり、半信半疑での船出ではありましたが、2年ほどで「the SOHO」はほぼ満室となりました。

リーマンショック直後のかなり厳しい経済状況の中、約350区画を埋めたことは自信となり、東京都心部でのスモールオフィス需要に確信を持つことができました。
その後は、青山・渋谷・中目黒などを中心に、賃料の安い築古ビルを一棟で借り上げ再生し、事業を拡大してきました。

▲初のシェアオフィス「PORTAL POINT AOYAMA」
▲初のシェアオフィス「PORTAL POINT AOYAMA」

日本の法律は少し固く、行政も縦割りで柔軟性が無いため、利用実態に合致していない部分が多々あると感じます。しかし、顧客の声に耳を傾け、そこの矛盾解消に目を向けることで生まれるビジネスもあります。
今後も、オーナーの声、顧客の声に耳を傾けながら、価値のある不動産再生を行いたいと思います。

築古中小規模ビルの有効利活用に関するご相談はお気軽にご連絡ください。
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株式会社リアルゲイト
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-51-10
TEL:03-6804-3944
HP:realgate.jp/
オフィス検索サイトORDERMADE TOKYO:ordermade-tokyo.jp

岩本  裕
一級建築士

東京都市大学(旧武蔵工業大学)工学部建築学科卒業
大手ゼネコンでは、主にマンション工事の現場監督とアメフト選手として活動、 その後大手マンションデベロッパーと新興デベロッパーにて土地の仕入れから企画販売を一貫して経験。2009年8月、「the SOHO」の運営を機に当社設立。代表取締役就任、2021年7月サイバーエージェントグループに参画、現在に至る。
趣味:週3回以上のパワーリフティング(ベンチプレスは155㎏)、バスフィッシング

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