【代表岩本が語る 不動産再生のコツ】
築古とヴィンテージの違い ヴィンテージ物件の魅力について

Column

ヴィンテージとは、ワインの原料となるブドウの収穫年、そして車両やジーンズ、ギターなどに対して特定の年代のことを示す言葉であり、「ヴィンテージワイン」は当たり年の高級ワインの代名詞となっています。

不動産において、当たり年はいつでしょうか?少し長いですが、1968年~1978年ぐらいの10年間で建てられたRC造の建築物が私にとっては当たり年です。
大きな梁と柱は外観からも武骨な印象を作り出し、曲線美とは正反対の角ばった建物と少し小さな窓が魅力的です。デメリットとしては、開口が小さい、壁面も多く間取り変更が難しい、柱のピッチが短く大区画に適さない等々、上げたらきりがないですが、物件の内装を壊しスケルトンにした際に、50年振りに姿を見せたコンクリートが美しかった時は本当にお宝発見といった感じです。(図1)

▲図1 築古物件のメリット・デメリット
▲図1 築古物件のメリット・デメリット

素晴らしいヴィンテージ物件も、リノベーションの仕方や運営方法・修繕計画によって、価値の落ちていくただの築古物件になってしまうのか?それとも、ワインのように価値が上がり続けるヴィンテージ物件になるのか?が分かれてきます。

レジデンスでは新築時の賃料が一番高く、その後は下落するのが一般的ですが、当社の事例では築50年近い物件を耐震補強などの安全対策を施し、建物の個性や素材を生かしたデザインと企画でリノベーションした結果、周辺の築浅事務所ビルの賃料を上回ることも多々あります。これこそがヴィンテージ物件をシェアオフィスで蘇らせる魅力でもあります。

▲1969年竣工、倉庫兼事務所ビルをリノベーションした「THE WORKS」
▲1969年竣工、倉庫兼事務所ビルをリノベーションした「THE WORKS」

また不動産は人が入って完成するものであり、素晴らしい入居者が集まり、常に新しいカルチャーが発信される建物は、価値の上がり続けるヴィンテージ物件となります。
企画・デザインに加え、日々の運営・管理で建物の価値を維持し続けることが重要であり、当社がモノづくりだけでなく、運営・管理までのワンストップのビジネスにこだわるのはその為でもあります。

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岩本  裕
一級建築士

東京都市大学(旧武蔵工業大学)工学部建築学科卒業
大手ゼネコンでは、主にマンション工事の現場監督とアメフト選手として活動、 その後大手マンションデベロッパーと新興デベロッパーにて土地の仕入れから企画販売を一貫して経験。2009年8月、「the SOHO」の運営を機に当社設立。代表取締役就任、2021年7月サイバーエージェントグループに参画、現在に至る。
趣味:週3回以上のパワーリフティング(ベンチプレスは155㎏)、バスフィッシング

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