IPIAS Aoyama

中庭と外構の外部空間を最大限に活かした、
「隠れ家」クリエイティブオフィス

約400坪の3階建て1棟ビルをフルリノベーション。
中庭と隣接する元オフィス区画の一部を共用ラウンジとして一体的に計画し、中庭との行き来を可能に。駐車場として使われていた建物前面のスペースには、傾斜を活かした丘のようなプライベートガーデンを計画するなど、特徴的な外部空間を最大限に活かして施設を緑豊かに彩った。
自然の変化を楽しむ、隠れ家のようなクリエイティブオフィス。

通りから奥まって存在感のない外観と活かされていない中庭

住宅街の中の裏通りに面している当物件は、複数台の駐車場を配置していたため通りから奥まっていた。
外観自体も見える部分が少なく、物件として印象が薄く存在感がない状態であった。
また、建物内には各居室に採光を取り入れるための中庭が設けられていたが、手入れがされておらず中庭へ出ることはできないため、中庭としてのポテンシャルを活かせていなかった。

２つの異なるガーデンにより、緑豊かな隠れ家を実現

元々傾斜があった駐車場の形状を活かし、丘のような“プライベートガーデン”を計画。
青山フラワーマーケットの空間デザイン部門「parkERs」とタッグを組み、日本在来種の植物を活かした柔らかい空間のガーデンに仕上げた。
既存塀にはポップで彩り鮮やかなミューラルアートを施したことで、落ち着いたグリーンとのギャップをつくる印象的なアプローチを実現し物件としての存在感を向上。
大きな特徴である“中庭”をただの中庭ではなく、ラウンジとゆるやかに繋がる“インナーガーデン”として特別な空間を創るため、構造検証を行い、壁やサッシュを解体して中庭とラウンジを出入り可能な一体的な空間とした。