一級建築士 【代表岩本が語る 不動産再生のコツ】
街づくりに欠かせない新たなピース ―ホテル事業への参入―
Column
リアルゲイトはこれまで、スモールオフィスの開発・運営を中心に事業を拡大してきました。
そして、いよいよ次なるステージとしてホテル事業への参入を本格的にスタートします。とはいえ、大規模なホテルチェーンではありません。私たちらしい「無人運営型・中期滞在型」の小規模ホテルを展開し、ビジネスと暮らしの間にある“ちょうどいい距離感”をデザインすることを目指しています。
「SHIFT HOTEL」WEBサイト:https://shift-hotel.com/
これまで海外の様々な都市で、築古ビルをリノベーションした個性豊かなホテルを訪れてきました。私は旅先で、いわゆるブランドホテルよりも、街に根ざした歴史ある建物の息づかいを感じられるローカルオリジナルのホテルを選ぶようにしています。そうした場所こそが、その都市の魅力を映し出していると感じるからです。
例えば、シドニーで訪れた「オールド・クレア・ホテル」は、かつての醸造所をリノベーションしたインダストリアルな空間が印象的でした。素材の質感や家具の配置、内装の細部に至るまで、“長い時間を積み重ねられたデザイン”として空間に息づいています。
また、「オヴォロ・ウールームールー・ホテル」は、埠頭に面した築100年以上の木造倉庫をリノベーションしたホテルです。長さ410m、幅64mという世界最大級の木造建築を大胆に活かした空間には、自然の力強さと歴史が共存しています。この建物は本来解体予定でしたが、住民の声によって保存・再生されたという背景も含めて、特別な物語が宿っています。
街に活気が生まれるのは、そこに人が集い、日常の中に新しい発見があるからです。平日も休日も人が行き交う街には、地域を愛する住民と、外から訪れる人々が交わる“余白”があります。私たちは、これまでのオフィス事業に加えてホテル事業を行うことで、建物再生の可能性をさらに広げ、街に多様な価値をもたらしていきたいと考えています。
築古ビル一棟の再生に、新たに“滞在”という選択肢を取り入れることで、環境にも優しい新たな街づくりを広げたいと思います。
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