一級建築士 【代表岩本が語る 不動産再生のコツ】
過去最高の稼働率99%!~スモールオフィスで高稼働を維持するコツ~

Column

24年9月末時点での稼働率が99%となり、ここ2年で最高の稼働率となりました。(表1)

平均20㎡~40㎡規模のスモールオフィスを提供する当社では、入居者が同規模オフィスに入居し続けることは少なく、それなりに入居者の入れ替えがあります。その中で、なぜ高稼働を維持することができるのかをお話したいと思います。

▲(表1)過去2年間の稼働率推移
▲(表1)過去2年間の稼働率推移

まず大前提として、価格とサービス内容が釣り合っていることが重要です。最近では、高額な坪単価を狙う為に、豪華な内装や家具・家電を付加して募集賃料を釣り上げる場合がありますが、価格転嫁が上手くいかず長期間空室が続く物件も多くあります。

需要と供給が釣り合った場合は、完成後すぐ満室になることが多いですが、高稼働を維持し続けるには後のテナント入れ替え時に、いかにアイドリングタイムを無くすかが大切になります。

▲(表2)
▲(表2)

当社では解約通知が出てから新規募集開始までの速度を上げる為、WEBの更新やチラシの製作などを社内で内製化し素早い対応を可能にする体制作りや、現テナントが退去前にも次期テナント候補の案内を行えるよう、案内条件を規約に記載するなど運営面で工夫し、テナントの理解を得ながら空室対策を行っています。

また、短期間の入れ替えを前提とするスモールオフィスでは、原状回復のスピードも重要です。
その為、元の仕様から考え壁はクロスではなく塗装仕様、床はコンクリート打ちっぱなしにするなど複数の作業工程が掛からない仕上げを行っています。(表2)

▲満室稼働中のROOTS SQUARE IKEJIRI OHASHI 床はコンクリート打ちっぱなし仕様
▲満室稼働中のROOTS SQUARE IKEJIRI OHASHI 床はコンクリート打ちっぱなし仕様

ニーズに合った商品を作り、適正なサービスを提供し続ける事。その上でアイドリングタイムを無くす工夫により、高い稼働率を維持し続けています。

 

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岩本  裕
一級建築士

1973生まれ、東京都市大学(旧武蔵工業大学)工学部建築学科卒業。新卒で入社した五洋建設では現場監督とアメフト選手として活動。その後マンションデベロッパーにて土地仕入から企画販売を一貫して経験。リーマンショックを契機に、不景気に強いスモールオフィスビジネスに着目し、2009年8月に当社設立、代表取締役就任。一級建築士の知識と運営経験を活かし、東京都心部において古ビルを有効活用する事で多くの不動産を再生。その実績は累計100棟に及ぶ(2024年7月現在)。2023年6月に東証グロース市場へ上場し、新たなステージで挑戦を続けている。趣味はパワーリフティング(ベンチプレスは155kg)とバスフィッシング。

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