【代表岩本が語る 不動産再生のコツ】
ホテルからシェアオフィスへのコンバージョン相談が増加中
そのメリット・デメリットを考える
Column
築古のオフィスビルをシェアオフィスにコンバージョンする事例が多いのですが、最近ではホテルからシェアオフィスへのコンバージョン依頼が増えています。
過去に、5棟の実績、現在1棟工事中、相談2件と急激に案件が増えています。
今回は元ホテル案件が増えている理由やシェアオフィスに変更する際のメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。
昨今の経済状況により、ホテルとしての運営が苦しくなり、オペレーターが離れ営業を停止するホテルが増えています。特に築20年以上経過したホテルは、競争力を保つために再投資をするのか、建て替えや用途変更をするのか等オーナーは頭を悩ませており、そのような状況の中でシェアオフィスへの検討依頼が増えているのだと思います。
ホテル用途で建てたビルを住宅にするには、用途変更申請が必要となります。窓先空地も必要となり、ほとんどのホテルが全戸を住宅に変更することは不可能となります。また、可能な一部のみを住宅に変更しようとしても、今度は旅館業の壁があり、ホテルと住宅の混在で旅館業許可を下ろすのは困難を極めます。
次に、店舗など商業に変更するには用途変更申請の他、区画割が小さすぎる、天井高が低い、供給インフラが違うなど複数の課題があり、コストが大きくかかるため、なかなか実現に至りません。
一方オフィスに変更する際には、用途変更申請は不要であり、比較的短期間で工事を実施することが可能です。また、スモールオフィスを企画すれば、そのままの間仕切りや共用ラウンジを利用することができ、工事コストを抑えることもできます。その一方で、室内の既存トイレや水回りはオフィスでは不要となるため、撤去して共用部として再設置するのが望ましいです。男女別の共用トイレ、給湯室、会議室、ラウンジなどはオフィスとして最低限必要となるため、運営効率を考えるとある程度の規模が必要となります。
上記を踏まえると、シェアオフィスへのコンバージョンが他の用途に比べて収益的に優れている点が多くあります。
元ホテル案件が出た場合はぜひ一度シェアオフィスへの用途変更を検討してみてはいかがでしょうか?
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