【代表岩本が語る 不動産再生のコツ】
都心で働くワーカーに本当に必要な「ワーケーション」とは?

Column

当社は、2022年秋に山梨県北杜市小淵沢町にて、ワーケーション施設を開設することを決定いたしました。今回は、事業決定に至るまでの経緯と今後のワーケーションの考え方についてお話しします。

まず当社が手掛けるワーケーション施設は、地方移住者用ではなく、都心にヘッドオフィスを構えるスタートアップや中小規模事業者が利用することを前提としました。主に当社の運営物件に入居する約1200社の法人利用を対象としています。

コロナ禍で様々な働き方が模索される中で、都心で働くワーカーが気軽にリゾート地で働いたり、社内コミュニケーションが取れるような共用部があれば、現在の入居ビルの付加価値につながるのではないか?と考えました。その中で、あえて地方のリゾート地まで移動して、ワーケーションを行う意味は何か?に着目し、心身共にリフレッシュできることや生産性・パフォーマンスの向上につながるなど多くのメリットが挙げられました。(表1参照)

▲表1 ワーケーションのメリット
▲表1 ワーケーションのメリット

次に、そのメリットを実現するための立地と不動産探しです。

まず立地は都心から2.3時間以内の移動で済むのがベストと考え、関東近郊に絞りました。次に不動産は、海・川・山沿いのリゾートホテルや民宿などを視察しましたが、宿泊部分のオペレーションやリノベーション費用を考えると、採算が厳しく、事業化に悩んでいたところ、新たなキャンプ場プロジェクトの話が入り、その施設の一部にワーケーションに特化したスペースを作れば、建設コストや運営コストが抑えられると考えました。
キャンプ場側も平日の集客に頭を悩ませており、平日のワーケーション利用での賑わいは、双方にとってメリットのあるプランとなったのです。

▲ワーケーション施設「neu.Room」イメージ/キャンプ場イメージ
▲ワーケーション施設「neu.Room」イメージ/キャンプ場イメージ

<ワーケーション施設概要>
施設名:neu.Room(ニュールーム)
所在地:山梨県北杜市小淵沢字上井3900-2(小淵沢IC車5分)
FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳内、メイン棟2階スペース
延床面積:76.185㎡(予定)
竣工年月:2022年9月予定(新築)
HP:https://jointhub.jp/neuroom/

<キャンプ場概要>
施設名:FOLKWOOD VILLAGE 八ヶ岳(フォークウッドビレッジヤツガタケ)
HP:https://folkwood-camp.com/

 

当社都心物件の入居者は、ワーケーションスペースで仕事ができるだけでなく、併設するキャンプ場内のキャンプサイトやカフェスペースを特別価格で利用できる特典もあります。
都心で働くからこそ、今後ますます需要が高まるリゾート地でのワーケーション。大企業でなくても利用できる手頃な共用部の一つとして、今後も様々なロケーションでの提供を目指します。

これからのビル再生はビル内にとどまらず、入居者が本当に必要としている付加価値を提供することが重要となってくるでしょう。

 

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住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-55-18
TEL:03-6804-3944
HP:www.realgate.jp
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岩本  裕
一級建築士

東京都市大学(旧武蔵工業大学)工学部建築学科卒業
大手ゼネコンでは、主にマンション工事の現場監督とアメフト選手として活動、 その後大手マンションデベロッパーと新興デベロッパーにて土地の仕入れから企画販売を一貫して経験。2009年8月、「the SOHO」の運営を機に当社設立。代表取締役就任、2021年7月サイバーエージェントグループに参画、現在に至る。
趣味:週3回以上のパワーリフティング(ベンチプレスは155㎏)、バスフィッシング

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