【代表岩本が語る 不動産再生のコツ】
約1ヘクタールの敷地を最大限活用し、地域活性化をも適えた不動産再生とは
Column
南青山 築20年の倉庫棟200坪、築31年の事務所棟900坪をリノベーション
東京メトロ銀座線「青山一丁目」駅徒歩4分、港区南青山に位置する「SHARE GREEN MINAMI AOYAMA」は、約1ヘクタールの敷地に緑豊かな広場と、既存倉庫をコンバージョンしたカフェ、ショップ、オフィスからなる複合施設です。
従前運送会社の倉庫など閉鎖的な利用であった当施設は、将来開発へ向けた暫定利活用事業としてプロジェクトが発足し、NTT都市開発株式会社が事業主となり、リアルゲイトは施設全体の設計監理及びプロパティマネジメント業務を担い、企画段階よりプロジェクトへ参画。
既存倉庫はカフェとグリーンショップをテナントとするショップへ、事務所は46区画のシェアオフィスへ生まれ変わりました。
▲SHARE GREEN MINAMI AOYAMA【Before/After】
当施設の不動産再生のポイントは下記3点となります。
不動産再生3つのポイント
1.施設を有効活用する広場
地域住民、ワーカー、南青山エリアを訪れる多くの人々が自然と集まり、一緒に緑をシェアしながらコミュニケーションが生まれ、新しい価値を創出し、南青山の場所、エリアをより賑わいのある街へと変えていくきっかけをつくります。またガーデンスペースは、ヨガや、マルシェ等のイベント開催による貸切利用が可能なエリア、Wi-fi環境のあるPC作業が可能なエリア等、エリア毎に多様な用途での利用が可能です。
2.ショップ構成
倉庫跡地をコンバージョンし、POPアートやグラフィックなどのクリエイティビティを融合した空間には、イベントスペース併設のカフェと、各地から集めたアウトドア・インドアグリーンをマーケット感覚で購入できるフラワーショップ併設のグリーンショップをテナントとして誘致し、施設全体のコミュニティ性を高めます。
3.オフィスの企画
南北2棟に分かれたオフィス棟は、約20㎡~約100㎡、全46区画のオフィス空間(区画連結可)、ラウンジ、ミーティングルームの他、最大66名で利用可能なセミナールームで構成されます。1階部分は都心のオフィスでは珍しい3.5mの高い天井とインダストリアルな雰囲気を活かし、開放感のある50㎡~100㎡のオフィス14区画を、2階は4~5名のスタートアップ企業の入居を想定した、20~40㎡のスモールオフィスを32区画企画しました。
▲シェアオフィス「LIFORK南青山」
広場やカフェをオフィスの共用部のように利用できる魅力も相まって、ウェブデザイン、アプリ開発、舞台やイベント企画等、青山ならではのクリエイティブな法人に人気で、青山一丁目駅周辺のAクラスビルと同等程度の賃料にも拘わらず、満床に近い高稼働率でオープンを迎えました。
当プロジェクトのように、築古ビルや既存倉庫、遊休化されている土地の有効活用は、単なる不動産再生に留まらず、街の活性化や地域に開かれた場の提供を可能にします。
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